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2007年6月15日 (金)

1週間目の研修終了

現在、日本でのTeachingを目的とした3週間のローテーションをくんで帰国中だというのは、前回書いたのですが、愛知県のここの病院での1週間の研修が昨日終わりました。

私もそうですが、受け入れる側であった病院も「どうなるんだろう」と不安があったと思いますが、結果的には私にとって経験を通してTeachingのやり方を磨くのに思った以上に効果があったし、研修医の先生、指導医の先生ともに大変喜んでくださいました。

何をしていたか。。。。午前中は「新患外来」で、どちらかというとUrgent care的に外来を受診された患者さんを、一人1症例みてもらい、そのケースからDiscussion(といっても10分くらい)、フィードバック、一般的な身体所見などについてTeachingを加えながらすすめていくというパターン。一回のセッションは研修医3人となので、計3症例を共有していきました。

実際のCaseをもとにClinical Pearlsを学ぶ、というのには「どんなCaseにもTeaching pointがある」ってことを自分なりに確認するのによかったし、研修医のみんなもほかの人の見た症例をシミュレーションすることができたので、よかったようです。

ただ、すぐさまCT(non-contrastですが)をとれる環境、採血もすぐでる環境なので、当然、患者さんも検査を希望してくるし、ほとんど全例、検査を出すことになったのが特徴的でした。

午後は2~3人ずつのグループセッションが組まれていました。1日1グループ、2時間程度で、「内容はまったくの自由」とのことでした。研修医は「とにかく参加するように」とは指導されていましたが、準備はなし。初日は病棟の研修医を病棟で指導したり、ERで患者さんを一緒に診てみたりという感じだったのですが、その後、一番ウケがよかったのが、アメリカの研修医教育で行われている形のいわゆる「Morning report」のケースディスカッションです。

「どんな患者さんをもっているの?」という質問を各科をまわっている研修医に投げかけると「ええと、S状結腸癌の末期の患者さんと。。。。」という話になります。で、「じゃあ、その患者さんのことをもう少し教えてよ」という展開で、準備なしで、まず発症から入院までを説明してもらいました。

「62歳の女性で、去年の10月に左の腹部痛と発熱で近医受診、CT採血で「炎症」といわれ、抗生剤処方を受けましたが、改善なく当院に10月末受診した方です。その前の6月にも同様の症状があって近医を受診しましたが、そのときは「炎症」といわれて抗生剤を同様に処方されて改善したそうです。既往ですが。。。。。」

という調子で、自分の受け持ち患者さんについては準備していなくてもそこそこ発表できます。で、やはり症状、症候よりも、採血での腫瘍マーカー、CT所見にとびついてしまう傾向はあるものの、「ここで自分が患者さんをみたら、どんなことを聞くか、どんな疾患を考えるか」ということからDiscussionをすすめてくと、あっという間に1時間はたってしまいます。

これは2,3人のグループでやっているので、だんだん研修医も心をひらいて?議論が活発になっていきます。しかもこういった形式のDiscussionは新鮮らしく、おわったあとに聞いてみるとかなり評判が良かったので、その後はこの形式を中心に午後のセッションをすすめていきました。

そのほか、いわゆるNoon conferenceを一回と、朝の研修医全体にたいしての症例検討会を1回、「教える」というテーマでの研修医対象のワークショップ(?)を2回やらせていただいて、色々な機会をもうけていただきました。

自分が3年間受けてきた総合内科の教育内容、スタイルが日本でどのくらい受け入れられるのか、必要性があるのかを見極めたいというのがあったのですが、今回のウケを見るとニーズは高そうです。そして「総合内科」は日本で機能しにくいとはいわれていますが、今回いろいろ企画してくださった、内科系のいわゆる専門医の先生からは「ぼくたち自分の分野については知っているとしても、ほかの分野のことは忘れているもんね。先生がやったみたいにどんな内科分野の症例でも同じようにDiscussionをすすめていくということはできないような気がするね。自分の専門分野にしても、ああいうふうにカンファをすすめていくっていうのには慣れていないもんね。」とコメントをいただきましたが、そういった意味で、総合内科は必要かも知れないと思いました。Discussionをリードするといったって、たいして難しい内容には触れていないですからね。

というわけで、場所を変えてあと2週間、Brush upを続けたいと思います。

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コメント

素晴らしい内容ですね。
気がつくともう7年も経っていますが、あんまり教えること上手になっていません。来月から二年目になるので少しは教えることができるようになれればと思います。
また、先生のブログから勉強させていただければと思います。日本で総合内科のニーズ結構あると思うのですが先生のようにしっかりとした基礎から教えることのできる方がまだまだ少ない感があります。飯塚とか音羽と東京の国立病院、筑波ト等は比較的充実しているみたいですね。

日本ローテーションお疲れ様です。
日本で必要とされていることが何か、という意識があるとCETPがより充実したものになりそうですね。先生のおみやげ話を直接伺えないのが残念ですが、更なる飛躍を祈っております。

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