今日はLong callでした。当直、とはいっても泊まりではなくて、朝7時半から夜7時半までに来た患者さんの入院を最大8人(Short call のインターンと3人、Long callのインターンと5人)受ける日です。午前中に外来があったので(内科Residencyでは、週に半日の外来研修が義務付けられています。)、忙しくなることを覚悟していたのですが、午後1時までに入院はゼロ、午後2時ごろからばたばたと4人の入院をとることになりました。
以前にも書いたのですが、今チームには4年目の医学生さんがいます。彼女は今3人の入院患者をかかえていっぱいいっぱいになっているので、今日は入院をとらせずに、Long callのインターンと、その下についている3年目の医学生さんと入院をとりました。
医学生さんに担当してもらうのは、新入院患者の一、二人程度なのですが、レジデントの頭の悩ませどころが、学生さんに「良い症例をもってもらう」ことです。ここでいう「良い症例」というのは、典型的な症状を呈してくるCommon diseaseだったり、著名な所見はあるけれど診断がついていなくて、診断過程が興味深そうな症例だったりします。逆に、医学生さんが担当するのにあまりよくない症例は、痴呆がひどくてまったく病歴がとれない患者さん(主に3年目は問診、診察から症例を学ぶことが大事なので。)や、入院の適応がいまいちあいまいな患者さん、とにかく経過、既往歴が長くて病歴が非常に複雑な患者さんです。もちろんそういった症例も、医療現場の現実ではあるのですが。。。。
そして「よい症例」をあげたいけれども、その先どんな患者さんが入ってくるかはまったく予想がつかないため(予定入院はないので)、出たとこ勝負です。プログラムディレクターからは「Keep the students busy」といわれているし、「よい症例」が出てくるまでただ待たせておくわけにもいかないのです。
今日、3年目の医学生さんには、奥さんをお見舞いに来ていた病室で、急に左半身の脱力とSlurred speechを発症してERに運ばれた89歳男性をとってもらいました。10分15分程度で、症状は改善し、入院時診断はTIAです。以前にもTIA、CVAの既往のある男性で、アスピリンを服用していました。とても感じのよい、まったく痴呆もない男性で、きちんとした病歴が聴取でき、身体所見は異常なかったのですが、医学生さんにとっては、TIAのマネージメント、リスクファクターの評価と治療、アスピリンを服用中にTIAになった場合に、どんな抗血小板療法が有用なのか、など、基本を学ぶよい機会になりました。
その前は、Acute Coronary Syndromで入院した59歳の女性患者さんをもってもらったのですが、ACSのManagement一般を学ぶよいチャンスになりました。
こういった、Straight forwardなCommon DiseaseのCaseを「Bread and Butter」Case(意味はbasic or everyday; staple; routine)といったりしますが、臨床デビューしたばかりの医学生さんには最適なケースのような気がします。インターン、レジデントになると、もっとRareな疾患や、診断過程が面白いケースをもちたがったりするのですが。
あと病棟ローテも10日間。頑張って乗り切るとともに、医学生さんにもよい症例をみてもらえると良いなと思います。(そして老人ホームの空き待ちの患者さん数名にBedがはやく見つかると良いと思います。。。。)
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